MDMとは?メリットや機能をわかりやすく解説します

最終更新日: 2023.10.13
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スマートフォンやタブレットなどを従業員に配布して業務に利用するケースが増えてきました。テレワークの浸透と共にモバイルデバイスでの業務はデジタル化が進む現在では欠かせないワークスタイルとなっています。そうした中で求められるのが、モバイルデバイスの管理です。その管理にはMDMと呼ばれるシステムが活用されています。

今回は、MDMの概要から注目される理由、MDMの機能やメリット、課題、課題解決策としてのMDM運用代行サービスについて解説します。

MDMとは

MDMとは「Mobile Device Management」の略であり、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを一元管理するシステムのことをいいます。

MDMにはモバイルデバイスを効率的に管理するためのさまざまな機能が搭載されています。例えば、モバイルデバイスの数やスペック、インストールされているソフトウェアやアプリケーション、利用できる機能などの情報を管理できます。また遠隔地からの端末ロックや初期化などの対応も可能であり、セキュリティ面の対策にもなり得ます。

MDMが注目される理由

近年、多くの企業でMDMの導入が進んでいます。なぜそこまで注目されているのでしょうか。

一番は、モバイルデバイスの業務利用への浸透が挙げられます。従来はデスクトップパソコンの利用が一般的でしたが、徐々にノートパソコンやスマートフォンなどの持ち運べる端末が一般的に普及したことで、業務にも利活用が進んでいます。

また近年は働き方改革の推進やテレワークの浸透に伴い、従業員がオフィス以外の場所で柔軟に働ける環境づくりのために、モバイルデバイスを導入するケースも増えています。

しかしモバイルデバイスは、どこでも持ち運びできる利便性がある反面、不正利用や盗難・紛失による情報漏えいリスクがあります。

またデバイスの数が増えるほど管理工数が増してしまいます。このような背景から、効率的にモバイルデバイスを管理できるMDMに注目が集まっています。

MDMの機能

MDMには、主に次の機能を備えています。

モバイルデバイスの一元的な設定管理

導入しているモバイルデバイスの初期設定やアプリケーションのインストール、パスワード設定、機能制限、運用時におけるOSやソフトウェアのアップデートなどの各種設定を行えます。また運用時にもセキュリティ関連の設定制御などを行えます。

モバイルデバイスの遠隔操作・制御

モバイルデバイスを従業員が利用中に紛失したという場合には、第三者に悪用されないように、遠隔からロックをかけることができます。またデバイスで閲覧できるデータの一部、もしくは全部を遠隔から削除するワイプ機能もあります。このように遠隔から管理者がモバイルデバイスからの情報漏洩リスクを防止する機能が備わっています。

使用情報の収集、運用管理

運用時には、各モバイルデバイスが適切に使用されているかの情報を収集し、業務ルールに従って正しく利用されているかを監視できます。例えば、各種アプリケーションの利用頻度や利用時間などの情報を遠隔から取得して管理できます。

MDMのメリットと課題

MDMを導入することで、次のようなメリットが得られます。また導入によって各種課題に直面することもあります。それぞれ確認しておきましょう。

メリット

端末を効率的に管理できる

MDMを用いれば、モバイルデバイスを効率的に管理できます。一斉に操作が行えるので、非常に便利です。例えば、アプリケーションのインストールをMDMで管理しているデバイスすべてに一斉に遠隔から行うことが可能です。一台一台手作業でインストールするのと比べて大幅に負荷が削減できます。

業務以外でのデバイス使用の防止

業務以外の目的でモバイルデバイスが使用されると、ウイルス感染やデバイス故障の原因となり、情報漏洩のリスクや業務に支障が出る恐れがあります。 MDMを用いれば、不要なアプリケーションのインストールを制限したり、業務に必要のない情報が記載されたWEBサイトの閲覧やカメラ利用、外部端末との接続などを制限したりすることができるため、リスクを低減できます。

紛失・盗難時の情報漏洩の防止

先述の通り、MDMには紛失時にも遠隔からロックやワイプが行える機能を備えています。そのため、モバイルデバイスの紛失や盗難が起きた際にも、情報漏洩が防止できます。

課題

専門的な知識と技術が必要

課題として、MDMを導入活用するためには、専門的な知識や技術が必要になることが挙げられます。MDMには多様な機能が備わっており、臨機応変に必要に応じた対処が可能になります。しかし、各種機能も、利用者のITリテラシーによっては使いこなせないことがあります。また、いくらMDMにセキュリティ対策機能が備わっていたとしても、いざというときに操作方法がわからなければセキュリティは確保されません。

セキュリティポリシーを定めて運用しなければかえってリスクが増すこともある

MDMを導入すれば、それだけでセキュリティが高まるわけではありません。導入前の段階から運用のセキュリティポリシーを定めておき、それに合った機能を備えるMDMの選定と運用が必要になります。モバイルデバイスへのセキュリティポリシーは、社内でまだ整備されていないケースも多いです。何の指針もなく導入してしまうと、運用中に迷いが出てしまい、うまくいかないこともあります。

これらの課題を解決するのにおすすめなのが、MDM運用代行サービスです。MDM関連業務を代行するサービスです。

MDM運用代行サービスのメリット

MDM運用代行サービスを利用することにより、次のようなメリットが期待できます。

専門知識のあるIT人材不足へ対応できる

MDMを利用するには、専門知識が必要だとお伝えしました。MDM運用代行サービスでは、十分な知識を備えた専門家がMDMを運用するため、専門的知識を有する人物を社内に備える必要がありません。IT人材不足が深刻化する中では、大きな助けとなり得ます。

セキュリティ対策を徹底できる

MDMを十二分に活用できるため、モバイルデバイスのセキュリティ対策が徹底できます。必要なときに必要な機能を用いて運用してくれるため、最大限にモバイルデバイスのセキュリティ対策が可能になります。

ポリシー策定まで実施してくれるサービスもある

MDM運用代行サービスの中には、セキュリティポリシーや運用ポリシーの策定から行ってくれるサービスがあります。そのようなサービスを利用すれば、セキュリティや運用ルールに安心感が得られます。

サービスによってはライフサイクル管理も可能になる

近年、デバイスの調達から廃棄までの一連のライフサイクル全体を管理するライフサイクル管理の考え方が浸透しています。ただMDM運用を代行するだけでなく、モバイルデバイスの選定から調達、導入、初期設定、運用時の問い合わせ対応やサポート、修理や廃棄までライフサイクル全体を通じて代行してくれるサービスもあります。このようなサービスを利用すれば、一連の業務を任せられると同時に、モバイルデバイスにかかわる業務全般の効率化にもつながります。

まとめ

MDMは、近年増えるモバイルデバイス活用を効率化する有意義なシステムです。その活用を最大限に行うために、MDM運用代行サービスを検討するのもおすすめです。

MXモバイリングではMDM運用を含めたLCMサービスをご提供しております。

キッティング/導入・運用支援(LCM)サービスの特長

携帯電話代理店ならではのノウハウを用いて、モバイルデバイスなどの導入を企画・運用設計からキッティング、保守、廃棄まで一貫して対応し、利活用・運用管理をトータルでサポートするサービスです。

スムーズな導入はもちろん、効率的で安心な運用の設計も専門チームで行います。

MDMやクラウドサービスの導入においても、仕様提案からサービス選定、構築などまで対応しております。

24時間365日の紛失対応も可能であり、セキュリティ面でも安心できます。

MDM活用をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

関連サービス

関連資料ダウンロード

PAGE TOP

無料トライアル・お問い合わせ

無料トライアルへのお申し込み・導入に関するご相談・ご質問などお気軽にお問い合せください。