MDM運用の流れやMDM運用代行サービスのメリットをご紹介
場所と時間を選ばずに働くテレワークが浸透するのと同時に、モバイルデバイスの活用も進んでいます。しかしながら、管理する立場からすれば、導入するモバイルデバイスの数が増えるにつれて、管理業務に負荷がかかり、煩雑になる点は悩ましいものです。
そこで今回は、モバイルデバイスを効率的に管理できるMDMの概要とともに、運用代行サービスの利用を検討している方に向けて、利用のメリットや代行サービスで対応できること、重要なライフサイクル管理の考え方をご紹介します。
目次[非表示]
- 1.MDMとは
- 2.MDM運用までの流れ
- 2.1.1.導入要件の設定、MDMの選定
- 2.2.2.導入計画の立案
- 2.3.3.MDMのインストール/設定
- 2.4.4.運用
- 3.MDM運用の注意点
- 3.1.プライバシーポリシーの策定
- 3.2.セキュリティポリシーの策定
- 3.3.盗難・紛失におけるMDM運用体制
- 3.4.定期的な見直し・更新
- 4.MDM運用代行でできること
- 4.1.MDMの選定・導入
- 4.2.運用設計・ポリシーの設定
- 4.3.モバイルデバイスの選定・導入・キッティング
- 4.4.盗難・紛失時のサポート
- 4.5.社内問い合わせ対応
- 4.6.保守・修理対応
- 4.7.廃棄
- 5.MDM運用代行サービス利用のメリット
- 6.端末管理に重要なライフサイクル管理
- 6.1.ライフサイクル管理とは
- 6.2.ライフサイクル管理の重要性
- 7.まとめ
- 7.1.LCMサービスの特長
- 7.2.関連コラム
- 7.3.関連サービス
- 7.4.関連資料ダウンロード
MDMとは
MDMとは「Mobile Device Management」の略であり、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを一元管理するシステムのことをいいます。
MDMにはモバイルデバイスを効率的に管理するためのさまざまな機能が搭載されています。主に、モバイルデバイスの一括設定管理や遠隔操作・制御、利用者報の収集、運用管理などの機能があります。
MDMを利用することで、手作業による手間の削減や人員コスト削減につながるのはもちろんのこと、モバイルデバイスによるセキュリティリスクの低減を実現できます。
MDMは自社で運用する方法のほか、運用代行サービスも存在します。MDM運用代行サービスでは、自社に代わってMDMを専門家が運用します。
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MDM運用までの流れ
ここからはMDM運用を開始するまでの一般的な流れをご紹介いたします。
1.導入要件の設定、MDMの選定
まず、企業は自社の目的と目標を明確にする必要があります。管理したいデバイスの種類や数、セキュリティポリシー、業務フローなどを詳細に検討します。次に、市場にあるMDMを比較検討し、自社に最適な製品を選定します。選定の際には、機能、費用、サポート体制などを総合的に評価します。
2.導入計画の立案
選定後は、導入計画を立てます。計画には、導入スケジュール、担当者の割り当て、トレーニングの実施などが含まれます。特にトレーニングは重要で、IT部門だけでなく、全従業員が新しいシステムに慣れるための時間を確保します。
3.MDMのインストール/設定
次に、MDMのインストールと設定を行います。この段階では、セキュリティポリシーの設定、デバイスの登録、アプリケーションの配布などが行われます。設定が完了したら、テストを実施し、問題がないことを確認します。
4.運用
最後に、運用フェーズに移行します。運用中は、定期的な監視とメンテナンスを行い、必要に応じて設定の見直しやアップデートを実施します。また、従業員からのフィードバックを収集し、システムの改善に役立てます。
MDM導入は一度で完了するものではなく、継続的な改善と運用が求められます。これにより、企業はセキュリティを強化し、業務効率を向上させることができます。
MDM運用の注意点
MDMは、企業の情報セキュリティを強化し、業務効率化を実現するための重要な管理ツールです。しかし、MDMの運用にはいくつかの注意点があります。
プライバシーポリシーの策定
まず、プライバシーポリシーの問題に注意が必要です。BYODなどで従業員の個人デバイスを管理する場合、個人情報の取り扱いに関する明確な説明が求められます。企業は、デバイス上のどのデータが監視されるのか、どのように使用されるのかを明示しなければなりません。
セキュリティポリシーの策定
次に、セキュリティポリシーの適用範囲を慎重に設定することが求められます。過度な制限を設けると、従業員の業務効率が低下する可能性があります。一方で、緩すぎる設定ではセキュリティリスクが高まります。バランスを取ることが肝要です。
盗難・紛失におけるMDM運用体制
さらに、デバイスの紛失や盗難に備えた対策も欠かせません。例えばリモートロックやデータ消去機能のリモートワイプを活用し、紛失時のリスクを最小限に抑えることが求められます。これにより、機密情報の漏えいを防ぐことができます。
定期的な見直し・更新
最後に、定期的な見直しと更新が必要です。技術の進化や新たな脅威に対応するため、MDMポリシーやツールを定期的に見直し、最新の状態に保つことが重要です。これにより、常に最適なセキュリティ対策を維持することができます。
MDMの運用はこれらの注意点を理解し、適切に管理できる専門人材による運用が求められるのです。
MDM運用代行でできること
MDM運用代行サービスが代行する業務は、サービス提供事業者によって大きく異なります。そこで、MXモバイリングが提供するMDM運用代行も含む「LCMサービス」を元に、業務内容をご紹介します。
MDMの選定・導入
MDMを選定し、導入する業務です。どのような機器を導入するかによって、利用するMDMは変わってきます。そこで、導入する機器やサービス利用会社にとって最適なMDMを選定し、導入します。
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運用設計・ポリシーの設定
MDMやモバイルデバイスの運用にあたって必要なセキュリティポリシーや運用ポリシーの策定、および運用手順の設計などを行います。これにより、効率的な運用が可能になります。
モバイルデバイスの選定・導入・キッティング
必要に応じて、MDMで管理するモバイルデバイスの選定と導入を行います。このとき、初期設定やアプリケーションのインストール、セキュリティ設定などの各種キッティング業務も実施します。
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盗難・紛失時のサポート
運用時には、モバイルデバイスの盗難・紛失等が発生した場合に問い合わせをすれば、対応してくれるサポートデスクの業務を行います。万が一、従業員がスマートフォンを紛失してしまったというときにも、MDMを利用して遠隔から端末ロックやデータ消去などを行い、情報漏洩リスクを低減します。
社内問い合わせ対応
モバイルデバイスを利用するにあたって、従業員からの「操作方法がわからない」「アプリケーションが動かない」「ログインできない」といった問い合わせに対応する業務を行います。これにより、従業員は滞りなくモバイルデバイスを利用した業務を遂行できます。
保守・修理対応
万が一、モバイルデバイスに故障が発生した際には、修理や廃棄などの対応を行います。必要に応じて代替機の提供や機種変更なども担います。
廃棄
モバイルデバイスが不要になったときや、故障したときなどには、適切な廃棄対応を行います。廃棄の際にはモバイルデバイス内のデータ消去が必要になるため、最適な方法でデータ消去の業務を行います。
MDM運用代行サービス利用のメリット
企業がMDM運用代行サービスを利用するメリットをご紹介します。
MDMの機能を最大限に活用できる
MDMのシステムを利用するには、ある程度の専門知識が求められます。MDMは、モバイルデバイスを一括管理するための管理者が利用するツールであるためです。またMDMは複数のセキュリティ対策機能を備えていますが、専門知識がなければ十分な運用がむずかしくなります。MDM運用代行サービスを利用すれば、専門知識のあるプロが、MDMの機能を最大限に活用して運用してくれるので、モバイルデバイス管理自体が有意義なものとなり得ます。
24時間365日体制のサービスならより安心
MDMは、モバイルデバイスの万が一の紛失や盗難などが起こった際に、遠隔からのロックやデータ削除などが可能です。MDM運用代行サービスの中には、24時間365日体制で運用してくれるサービスもあるため、万が一のときに便利です。
煩雑な社内問い合わせに対応してもらえる
よくあるMDM運用の課題として、従業員から寄せられるモバイルデバイスについての問い合わせ対応の負荷が高いということがあります。MDM運用代行サービスの中には、社内問い合わせに対応してくれるとサービスもあるため、代行サービスを利用することで、業務負荷が低減できます。
デバイス大量導入などの際にスムーズに対応できる
人員増加などを機にデバイスを大量に導入するようなケースでは、MDMをフル活用して導入設定や運用を行いたいものです。しかしMDMの操作に不慣れだったり、十分に機能についての知識がなかったりする場合には、無駄に時間を要する恐れがあります。そのようなときに、MDM運用代行サービスを利用すればプロがスムーズに対応してくれるというメリットが得られます。
端末管理に重要なライフサイクル管理
MDM運用代行サービスを選定するときには、ただモバイルデバイスをMDMで管理する業務だけでなく、ライフサイクル管理としてトータルで対応してくれるサービスがおすすめです。
ライフサイクル管理とは
ライフサイクル管理とは、「LCM(Life Cycle Management)」とも呼ぶIT機器の管理手法です。
企業が導入するIT機器の製品選定を含めた調達から導入、運用、廃棄に至るまでのライフサイクルを通じた管理を行うことを指します。
ライフサイクル管理を実施することで、各プロセスが可視化でき、管理がスムーズに進みます。また、管理業務に無駄がなくなるため、トータルでの管理コストや手間の削減につながります。
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ライフサイクル管理の重要性
モバイルデバイスを業務利用する際には、単なるデバイス管理では対応しきれないことが起きてきます。例えば、従業員の不正利用や紛失・盗難リスク、ネットワークセキュリティによるウイルス感染やサイバー攻撃のリスクなど幅広いリスクに対応しなければなりません。そのためには、導入時からセキュリティポリシーの策定から効率的な運用体制の構築・検討が必要です。
MDM運用時においても、ライフサイクル全体を意識して管理することをおすすめします。MDM運用代行サービスを利用する場合は、ライフサイクル全般を代行してくれるサービスを選びましょう。
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まとめ
MDM運用代行サービスは、社内のモバイルデバイスの効率的な管理に役立ちます。導入を検討される際には、ぜひライフサイクル管理を行っているMXモバイリングのLCMサービスをご検討ください。
LCMサービスの特長
スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスの導入を企画・運用設計からキッティング、保守、廃棄まで一貫して対応するライフサイクル管理を、MDMを活用しながら行います。
導入後も、お客様の管理部門の業務代行として弊社コンタクトセンターで、 導入したモバイルデバイスの基本操作から、故障時の受付や、受発注業務の運用を代行します。
24時間365日の紛失対応も可能であるため、貴社の業務負荷を減らし、安心の体制でサービスをご提供します。
詳細はサービス紹介ページをご覧ください。
【関連サービス】
LCMサービス:運用設計からMDM運用、請求代行サービスまでデバイス管理をトータルサポート
【関連資料ダウンロード】
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