スマホキッティングとは?作業内容から効率化する方法まで解説!

最終更新日: 2023.12.22
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スマートフォンの業務利用が進む中、導入や運用管理における業務も数多く発生しています。それらの業務を担うことの多い情報システム部では、業務負荷が高まっており、業務効率化および負荷軽減が大きな課題の一つとなっています。今回は、スマートフォンのキッティング業務についての作業内容と共に、作業を効率化する方法をご紹介します。

スマホキッティングとは

スマートフォンのキッティングについて、本記事ではスマホキッティングと呼ぶことにします。まずはスマホキッティングの概要と必要性を確認しておきましょう。

スマホキッティングとは

スマホキッティングとは、業務用のスマホをキッティングすることを指します。

※キッティングとは
キッティングとは、企業がPCやスマホ、タブレットなどの端末を新たに業務利用のために導入する際に必要な作業全般を指します。例えば業務に必要な端末の初期設定やセキュリティ設定、アプリケーションのインストールなどを行います。

セットアップとの違い

キッティングというとセットアップを行うイメージがありますが、セットアップはキッティングの一部の作業です。

スマホのセットアップは、パスコードやパスワードの設定からWi-Fi設定、必要なアプリのインストール、アプリの設定まで、さまざまな初期設定が挙げられます。

キッティングでもこれらのセットアップを行う工程がありますが、他にもMDM(モバイルデバイス管理)との紐付けやIT資産管理台帳への登録など、スマホを従業員がすぐに使えるようにするための作業全般を含んでいます。

スマホキッティングの必要性

スマホキッティングはなぜ必要なのでしょうか。

一番の目的は、従業員の手を煩わせることなくすぐに端末を使えるようにすることにありますが、特にセキュリティ対策の面でスマホを一括管理するための設定を行うことには重要な意味合いがあります。

スマホは、PCと比較してネットワークセキュリティが軽視されやすいのに加え、端末の紛失可能性が高いことからネットワーク面と物理面共にセキュリティを万全にしておく必要があります。

さらに、スマホは業務外使用がされやすいことから、不要なWebサイト閲覧や不要なアプリのインストールを制限する設定も重要です。

MDMとの紐付けやネットワークセキュリティ設定などにより、端末を一括管理するためにも、スマホキッティングは必要不可欠です。

スマホキッティングの作業内容

スマホキッティングの一般的な作業内容をご紹介します。

開梱作業と端末の充電

スマホを開梱し、必要に応じて充電して作業ができるようにします。

SIMカードを挿入する

SIMカードとは、携帯電話回線で通信・通話を利用するために必須となるICチップで、スマートフォン本体に差し込んで利用するものです。SIMカードを挿入して通信・通話を利用できるようにします。

端末の初期設定を行う

スマホを起動し、アカウント設定やWi-Fi設定などの初期設定やセットアップを行います。

セキュリティ関連の設定を行う

セキュリティソフトのインストールやMDMとの紐付けなどのセキュリティ関連の設定を行います。

不要なアプリを削除する

あらかじめインストールされている不要なアプリは削除しておくことがあります。

ネットワーク関連の設定

Wi-Fi・テザリング・VPNなどのネットワーク関連の設定を行います。

必要な業務用アプリや管理ツールのインストールと設定

業務で必要なアプリや遠隔管理ツールなどのインストールと設定を行います。

動作確認

すべての設定が終わったら動作確認を行います。

端末に管理ラベルを貼る

問題がなければ、端末に識別ラベルをなどの管理用ラベルを貼ります。

IT資産管理台帳への登録

必要に応じてIT資産管理台帳への登録を行います。

スマホキッティングの課題

スマホキッティングのよくある課題をご紹介します。

端末数が多いほど手間と時間がかかる

スマホの端末数が多いほど、キッティングの手間と時間がかかります。

スマホキッティングを担うことの多い情報システム部(情シス)は日頃から多様な業務を抱えており、スマホキッティングは直接利益につながらないノンコア業務であることもあり、業務負荷を軽減してコア業務にリソースを割きたいニーズがあります。

キッティングツールが使いこなせる人的リソース不足

スマホキッティングは、専用ツールを用いると工数を大幅に削減できます。しかしその方法があることを知りながらもツールを使いこなせる人的リソースが不足していたり、コストをかけるのに懸念があったりして導入できていないこともあります。

セキュリティ設定に不安がある

業務で利用するスマホにウイルス感染や不正アクセスなどが生じれば、企業の機密情報が漏洩するなどの深刻な事態につながる懸念があるため、セキュリティ設定は万全に行わなければなりません。加えて、盗難・紛失のリスクもあるため、対策は必須です。
セキュリティ設定に抜け漏れがあるのではないかという不安を抱えたままスマホキッティングを行っているケースもあります。

運用設計面に不安がある

企業が業務用スマホを運用していくためには、運用設計や導入後の運用改善、セキュリティポリシーに則った管理、MDMを用いた端末管理などの計画と運用も求められます。それらの運用設計面で不安が生じているケースもあります。

スマホキッティングの課題を解決するLCMサービスとは?

スマホキッティングの課題を解決する方法として、アウトソーシングを利用するのも一案です。スマホキッティング代行を専門的に行っているサービスを利用するほか、LCMサービスを利用するのもおすすめです。

LCMサービスとは?

LCMサービスとは、IT機器をライフサイクル全体で管理するアウトソーシングサービスです。

LCMとは「Life Cycle Management(ライフ・サイクル・マネジメント)」の頭文字を取った言葉で、企業が導入するIT機器の企画・製品選定・調達から運用、廃棄に至るまでの「生まれてから墓場まで」のライフサイクルすべてを指します。主に企画、調達、導入、運用・保守、廃棄までをいいます。

LCMサービスがスマホキッティングの課題解決につながる理由

スマホキッティングも対応しているLCMサービスを利用することで、アウトソーシングならではの作業負担を減らしたり、専門家ならではのセキュリティ面で安心できるメリットが得られます。

それに加えて、LCMサービスならではの運用設計や導入後の運用改善、セキュリティポリシー、MDMの管理などの運用設計面も代行してくれるメリットがあります。ライフサイクル全体で対応してくれるので、導入後も運用保守、障害対応、廃棄まで請け負ってくれます。情シスの業務負荷をさらに軽減してくれるでしょう。

このことから、スマホキッティングのアウトソーシングを利用する場合には、スマホのLCMサービスを選択するのがおすすめです。

まとめ

スマホキッティングは業務でスマホを利用する前に必要になる重要な業務です。コア業務を圧迫しないためにも、アウトソーシングをうまく利用しながら、効率的に進めましょう。

アウトソーシングを考えるなら、MXモバイリングのキッティング/導入・運用支援(LCM)サービスがおすすめです。

PCのほか、スマホ・タブレット等のスマートデバイスの導入を企画・運用設計からキッティング、保守、廃棄まで一貫して対応することによって、利活用・運用管理をトータルでサポートするLCMサービスです。

MXモバイリングは、携帯電話販売代理店として、モバイル端末・回線の導入、通信費管理、企業内システムとの連携、セキュリティ対策などモバイル端末のライフサイクルすべてに関わる提案を長年に渡り行ってきた専門ベンダーとしての知見により、新たな価値を創造するソリューションをご提案することが可能です。

さらに約10年前の、早い段階からスマートデバイスのLCMサービスを開始しており、品質を高めつつリードタイムを短縮させるための各種の自社ツールを利用して、実績とノウハウを積み重ねてきています。緻密な運用設計とPDCAサイクルをご提供できる点も大きな強みです。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

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