
企業がスムーズなWindows11移行のために押さえておきたいポイント
Windows10およびOffice2016、Office2019は2025年10月14日にサポートが終了します。
2025年10月14日のサポート終了まであとわずか。
サポートが終了したOSを使い続けることは、セキュリティリスクやシステムの不具合を伴うため、企業として対策は避けられません。サポート終了までに、Windows10のバージョンアップ対応と、Windows11への移行計画をしっかり立てる必要があります。まずはお使いのPCがどういう状況かを把握することから始めて、この機会に社内のPC環境も見直していきましょう。
目次[非表示]
- 1.Windows10サポート終了が企業に与える影響
- 2.Windows10のEOL対策をスムーズに進めるために
- 3.【Windows10 EOL】PC入れ替えのポイント
- 3.1.1.PC調達の課題
- 3.2.2.キッティングの課題
- 3.3.3.社内対応の課題
- 4.LCMサービスなら、PC調達やキッティングをはじめWindows11移行に伴う企業のお悩みを解決します
- 4.1.1.PC調達の課題解決
- 4.2.2.キッティングの課題解決
- 4.3.3.社内対応の課題解決
- 5.年間20万台のMDM運用と300社以上のLCM導入の実績とノウハウを活かし、最適なPC運用をご提案しています
- 6.まとめ
- 6.1.関連コラム
- 6.2.関連サービス
- 6.3.関連資料ダウンロード
Windows10サポート終了が企業に与える影響
2025年10月14日にWindows10のサポートが終了するため、以後のセキュリティ更新プログラムや有償サポートを含む、Microsoftからのすべてのサポートが受けられなくなります。
サポート終了後もWindows10を企業で使用し続ける場合、考えられるリスクとしてMicrosoftのアップデートサービスが受けられないため、セキュリティが脆弱になり、ウイルス感染や情報漏洩などが起こる可能性が挙げられます。
万が一、情報漏洩事故が起きてしまった場合には、企業にとって大きなダメージになるのはもちろんですが、利害関係者に対しても大きな損害を与えてしまうことになります。
セキュリティを万全に保つことは、今や、企業の社会的責任であり、企業のコンプライアンスにも結び付くことでもあるのです。
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サポート終了後もWindows10を使い続ける危険性
・ ランサムウェア攻撃 ・ 情報漏洩 etc
Windows10のサポートが切れたあともしばらくは大丈夫、と思っている場合は要注意です。
大変な事件に巻き込まれる可能性があります。
2017年に発生したWannaCryランサムウェア攻撃は、サポートが終了したWindows XPの脆弱性を悪用し、世界中の数十万台のコンピュータに感染、データを暗号化して身代金を要求するもので、病院や企業、公共機関などが被害を受け、業務が停止するなどの深刻な影響を受けました。
サポートが終了したOSを使い続けることは、会社に相当な被害をもたらす可能性があります。
Windows10のEOL対策をスムーズに進めるために
EOLは「End of Life」の略称で、製品のライフサイクルの終了を示します。これはメーカーによる販売やサポートの終了時期を意味し、企業はEOLに先立って適切な対応を行う必要があります。
EOLを迎えた製品を使い続けると、様々なトラブルやリスクが発生する可能性があります。特にWindows 10のようなOSの場合、その影響は大きいものとなります。
では、Windows 10のEOLにどのように対処すればよいのでしょうか。
まずはお使いのPCの状態を把握することから
前述のとおり、サポートが終了したOSを使い続けることは、会社に相当な被害をもたらす可能性があります。被害を回避するためには最新のOSに移行することが大切です。
Windows10のユーザーは無償アップグレードの対象ですが、古いPCでWindows10を利用している場合、Windows11のハードウェアのシステム要件を満たしていないケースがあります。まずは、PCの状態を“Windows update”で確認してみましょう。
“Windows update”は、お使いのPCのスタートボタンに表示される 「設定」の「更新とセキュリティ」から実行します。
パソコンの状態に応じて、以下2つのメッセージのどちらかが表示されます。
アップグレードが可能な場合、Windows11展開の計画を
[Windows11へのアップグレードの準備ができました-しかも無料です]という案内が表示されている場合は、Windows11 へPCがスペック要件を満たしているので、アップグレードするだけで、Windows11をご利用できます。
実際のアップグレードは、社内でご利用されているアプリケーションがWindows11で正常に使用できるかの動作確認チェックやバックアップ等、社内でWindows11展開をどのように進めていくか検討・検証しスケジュールを立てて実施する必要があります。
アップグレード不可の場合 PCの入れ替えが必要です
Windows11を実行するための最小システム要件を満たしていません]という案内が表示されている場合はアップグレードすることができないため、PCの入れ替えが必要です。
パソコンの入れ替えにあたり、少しでも費用を抑えたいと考えている場合、リースやレンタルを活用するという方法もあります。
ニーズや予算に合わせて、こうしたサービスを活用することも一つの方法です。
PCの調達から導入までには、たくさんの検討課題があるため、速やかに移行計画を立てることをおすすめします。
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【Windows10 EOL】PC入れ替えのポイント
企業のWindows11導入にあたり、お使いのPCがアップグレード対象外で
入れ替えが必要となった時に、ほとんどの企業で直面する3つの課題があります。
1.PC調達の課題
使用用途と使用場所に見合ったスペックのPCを選定したいが、価格やスペック、利用シーン等、さまざまな要望があって、結局何を選べばいいのかわからない。
手作業でキッティングを行うと、一般的には1台につき数時間を要するといわれています。対応する端末数が多くなる場合には、膨大な時間を要するため、期限が設けられている場合には業務負荷が高くなります。
2.キッティングの課題
PCのセットアップやネットワークの接続設定、各種ソフトウェアのインストールなど、複数の手順があり、手間がかかる。
1台ならまだしも、数十台、数百台となると、大変なリソースが割かれてしまう。
3.社内対応の課題
今までとPC環境が少し変わっただけでも、社内の問い合わせは確実に増えるが、Windows11に移行すると見た目もやや変わるので、操作に関する細かい問い合わせが一気に入り、担当部署の業務がひっ迫してしまう。
【関連コラム】キッティングサービスとは? 作業手順からメリット、選び方までご紹介
LCMサービスなら、PC調達やキッティングをはじめWindows11移行に伴う企業のお悩みを解決します
1.PC調達の課題解決
新品はもちろん、中古端末の販売、レンタルも。お客様の利用環境に合わせた柔軟な選択が可能です。
PCの入れ替えにあたり、少しでも費用を抑えたいと考えている場合、リースやレンタルを活用するという方法もあります。
また、この機会にAIを利用した高度なタスクにも対応する「AI PC」を導入して更なる業務効率化を図るという選択肢もあります。
MXモバイリングは、ニーズや予算に合わせて、幅広いご提案が可能です。
2.キッティングの課題解決
キッティング業務を短期間に効率よく
PCの入れ替えにあたっては、PCのセットアップやネットワークの接続設定、各種ソフトウェアのインストールなど、複数の手順があり、手間がかかります。
MXモバイリングがご提供するLCMサービスを利用すれば、キッティング業務は短期間で対応することが可能に。
「外注するとコストがかかるのでは」と、思うかもしれませんが管理人員が削減できれば、コスト削減につながります。
また、これまでPCを管理していた人員をコア業務に充てることができるため、業務効率化につながり、生産性向上が見込めます。
3.社内対応の課題解決
専門性の高い問い合わせ対応で、情報システム担当者の負担も軽減
近年企業では人手不足が深刻で、特にIT知識を十分に備えた人材の不足が問題視されています。
Windows11移行では、情報システム担当者に社内の問い合わせが集中し、本来の業務を圧迫することも予想されます。
LCMサービスは、PC利用情報の管理、お客様の管理部門の業務代行、故障・紛失対応から 操作問合せ、修理受付、請求管理など、高い専門性で問い合せの対応品質を向上し、情報システム担当者の煩雑な業務を削減します
IT人材不足への対応策としてもLCMサービスをご活用ください。
年間20万台のMDM運用と300社以上のLCM導入の実績とノウハウを活かし、最適なPC運用をご提案しています
MXモバイリングは、お客様のご利用状況に応じた最適なPC運用をご提案しています。複数の携帯電話会社やMDMの運用、出張キッティングなど様々なオプションを提供しており、ニーズに応じた部分的なサービス提供もいたします。東京、大阪に大規模キッティングセンターを完備しており、数台から数万台の大規模キッティングにも対応可能です。
Windows11移行のご相談はもちろん、今後のPC運用についても、お気軽にご相談ください。
まとめ
サポートが終了したWindows10 を使用し続けることは、セキュリティ上のリスクが非常に高く、会社に多大な損害をもたらす可能性があります。それを避けるためには、最新のOSへの移行が重要です。まず、会社で使用しているPCの状態を『Windows Update』で確認し、その結果に基づいてWindows 11への移行計画を立てましょう。
特に、会社で使用しているPCがWindows 11に対応できない場合は、PCの買い替えが必要となります。新しいPCの調達やセットアップ、移行作業に伴う社内での対応など、さまざまな課題が発生する可能性がありますので、計画的に進めることが重要です。
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