防災訓練VRとは?メリットやおすすめサービスを紹介

最終更新日: 2024.03.14
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消防法に基づき、年一回以上の防災訓練(避難訓練)を実施しているものの、リアリティに欠け、形式的になってしまっているというのはよくある課題です。
また消防計画で定めた消火訓練や通報訓練などの種類もあり、何か従業員が積極的かつ主体的に参加できるような仕組みが作りたいと考えているかもしれません。

今回は、新しい防災訓練の形であるVRを用いた防災訓練の概要をご紹介します。従来の防災訓練の課題を防災訓練VRはどのように解決するのか、メリットも確認しておきましょう。

防災訓練VRとは?

防災訓練VRの概要から確認していきましょう。

防災訓練VRとは

防災訓練VRとは、防災訓練をVRで行う方法です。ヘッドマウンドディスプレイ(HMD)という頭に装着するタイプのディスプレイを身に着けることで、バーチャル空間で災害が起きたシーンを視聴しながら、没入感を持って防災訓練を行えます。

VRとは

VRとは「Virtual Reality(バーチャルリアリティ/仮想現実)」技術のことで、コンピューター技術などによって創り出された仮想的な空間を、まるで本物の現実であるかのように疑似体験できるものです。

防災訓練VRでは、実際に現場で実施される防災訓練では体験がむずかしい火災、豪雨、地震などの災害、土石流が生じた際などのシーンを、迫力のある映像で再現します。この映像を没入感のあるヘッドマウントディスプレイを装着して体験することで、よりリアルな防災訓練を行うことができます。

近年、この防災訓練VRへの注目が高まっており、防災訓練の研修コンテンツも充実してきています。今後もさらに発展していく可能性があります。

従来の防災訓練の課題

従来から企業内で行われている防災訓練では、主に次のような課題があるといわれています。

コストがかかる

防災訓練を実地で行う場合には、指導員の人件費のほか、訓練を実施するための会場費がかかることもあります。また防災訓練のたびにこれらのコストがかかる上に、大規模に行おうとするとさらに増大しがちです。

リアリティに欠ける

防災訓練は、実際に災害が起きたことを想定して行いますが、参加者が災害を想像して実施することになるため、どうしてもリアリティに欠けてしまいます。リアリティに欠けると、毎回、形式的な開催となってしまい、実際の災害の脅威を実感することができないまま訓練することになります。このような状態が続けば、訓練の効果が薄くなってしまいます。

参加者の意欲喚起がむずかしい

防災訓練の開催側にとって悩ましいのは、参加者の参加意欲が低い点といわれています。もちろん、災害が起きることを想像することは楽しいことではありませんが、「備えあれば憂いなし」という言葉があるように、あらかじめ被害を想定しておくことは重要なことです。しかし平時には通常業務が忙しく、なかなか防災に関する興味関心が高まりにくいといえるでしょう。

前述の通り、防災訓練はリアリティに欠けるという課題がありますが、この点も参加者の意欲を喚起することがむずかしい原因の一つです。

また意欲が低いことは、防災教育の必要性に気付いておらず、内発的動機付けがないという点も原因と考えられます。

加えて、防災訓練の開催側も、その重要性に気づいておらず、意欲が低い場合もあります。このような状態を放置してしまうと、実際に災害が起きたときに、十分な訓練ができていない状態のまま臨むことになり、防災訓練の意味が薄くなってしまいます。

研修講師などの不在

防災訓練を行う際に防災教育も併せて行うことも多いですが、指導する研修講師として最適な人材が見つからないという課題もあります。

そもそも開催側も、訓練を受ける側も意欲が低い状態であれば、これらの課題が存在すると知っていても、改善しようという意識が働きにくいと考えられます。

VRで防災訓練を行うメリット

VRで防災訓練を行うことには、次のようなメリットがあります。

実態に近い危険現場での訓練が可能

バーチャル空間にリアルな災害を再現することから、危険な現場で作業する職種においては実態に近い、あらゆる危険を想定した訓練が可能になります。

リアルな体験で印象に残りやすい

実地訓練と比べてVRで行うと、これまで体験したことがないような災害をVRで疑似体験できるので、インパクトがあり、印象に残りやすいといえます。

参加者の安全意識の向上につながりやすい

リアルな災害の再現を通じて、参加者が災害の恐ろしさを感じ取り、安全意識が向上しやすくなります。その結果、防災訓練の本来の目的が達成しやすくなるでしょう。

コスト削減が可能

防災訓練を実地で行うのと比べて、VRで行うことにより、コストを削減することができます。ただし、VRの防災訓練に必要な機器やVRコンテンツの導入にはコストがかかります。機器のコスト削減のために、レンタルサービスを利用するのも良いでしょう。

MXモバイリングのVR防災訓練サービス

MXモバイリングでは、さまざまな安全教育が行えるVRサービスをご提供しております。その中でも、消火訓練や避難訓練のVR教育コンテンツをご用意しており、防災訓練にお役立ていただけます。

消火訓練をリアルに再現!「VR消火訓練シミュレータ」

消火訓練については「VR消火訓練シミュレータ」をご用意しております。360度カメラで撮影した実写映像に、CGで炎と煙を再現します。現実では実現不可能なシチュエーションをVRによって再現していることから、高い教育効果が期待できます。

実物の消火器にVR用無線コントローラを内蔵した専用消火器を使用し、「安全ピンを抜き、ホースを火元にむけて レバーを握って消火剤を放射」という消火器の使い方を完全にトレースしているので、誰もが本物の消火器の操作をバーチャルに体験できます。

自衛消防に関する法定講習実施機関としての専門的知見を有する「一般社団法人東京防災設備保守協会」の監修で、火災や煙などをリアルな映像で再現した消火訓練ができます。

実際の職場の映像にVRの炎と消火剤を用いて訓練できるので、実地で行うときと比べて面倒な後片付けも不要です。 いつでも、どこでも、何度でも、何人でも、年間を通して全員で消火訓練を実施できます。

体験者がHMDで見ている映像は外部モニターに出力できるため、指導者によるアドバイスや、スタッフによる消火体験の進行確認を効率的に行うことができます。

「避難訓練VR」

ビル火災を再現したVRにて、避難訓練を行うことができるコンテンツもご用意しております。火災の恐ろしさをバーチャルに体験いただけます。

従来の防災訓練の課題を解決

従来の消火訓練や避難訓練では、実際に火災を発生させた訓練を行うことは可能ではありますが、実施場所は屋外に限定され、施設内では不可能です。VR消火訓練シミュレータや避難訓練VRなら、屋内で手軽に実施できます。

VR機器はレンタルできるため初期コストを低減できる

VR消火訓練シミュレータなどのVR機器は、レンタルサービスも行っております。今すぐにでもVR防災訓練を実施したいとお考えの場合にも、手軽に導入いただけます。

まとめ

防災訓練VRは従来の実地での防災訓練と比較して、数多くのメリットが期待できます。

導入をお考えの場合には、ぜひMXモバイリングへご相談ください。

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