白ナンバーもアルコールチェック義務化へ!業者の対応は?
日々、飲酒運転による事故のニュースが絶えない中、事業者は特に気を引き締めて飲酒運転の予防策を実施していく必要があります。先日は、白ナンバートラックの深刻な事故を受け、白ナンバーの車を使う事業者にも、アルコールチェッカーによる飲酒検査を義務づける道路交通法改正案がまとめられました。そのため今後は、これまで飲酒検査を実施していなかった白ナンバー事業者も実施する必要が出てきます。
そこで今回は、アルコールチェックの概要や、スマートフォン連動で遠隔地からも効率的に管理できるアルコールチェッカーの特徴などをご紹介します
目次[非表示]
- 1.白ナンバーのアルコールチェックが義務化に
- 2.アルコールチェッカーによる飲酒検査とは? 事業者に必要なこと
- 2.1.営業所ごとにアルコールチェッカーを備える
- 2.2.遠隔地の場合は携帯型のアルコールチェッカーを携行させる
- 2.3.点呼の際に目視等で確認・アルコールチェッカーによるチェック
- 2.4.アルコールチェッカーを保守する
- 3.アルコールチェッカーはスマートフォン連動により遠隔地からも管理可能
- 3.1.スマートフォン連動型のアルコールチェッカーとは
- 3.2.スマートフォン連動型のアルコールチェッカーのメリット
- 3.2.1.なりすまし等の不正防止
- 3.2.2.記録・データ管理の効率化・簡便化・ペーパーレス化
- 4.まとめ
- 4.1.関連コラム
- 4.2.関連サービス
- 4.3.関連資料ダウンロード
白ナンバーのアルコールチェックが義務化に
2021年6月、千葉県で飲酒運転の白ナンバートラックにより小学生5人が死傷する事故が発生したことを受けて、警視庁は白ナンバーの車を使う事業者についても、アルコールチェッカーによるドライバーの飲酒検査を義務化する方針を固めました。
2021年9月2日には道路交通法施行規則の改正案がまとめられ、2022年4月の施行が目指されています(2021年9月2日時点)。
チェッカーによる飲酒検査は、有償で荷物を運ぶ緑ナンバーの車を使う事業者に義務づけられていました。白ナンバーの事業者については、安全運転管理者を置き、ドライバーの飲酒や体調確認が求められていましたが、具体的な方法は明記されておらず、事業者に任されていました。
改正案は、白ナンバーの車を5台以上か、定員11人以上の車を1台以上使う事業者を対象とするもので、飲酒検査は運転前と運転後に実施すること、検査内容は記録し、1年間保存すること等が盛り込まれました。
アルコールチェッカーによる飲酒検査とは? 事業者に必要なこと
白ナンバー事業者は、アルコールチェッカーを用いてどのようにアルコールチェックを行っていく必要があるのでしょうか。
まだ正式には決まっていないため、ここでは現行の緑ナンバーの運送事業者に義務づけられているアルコールチェック等の方法をご紹介します。
営業所ごとにアルコールチェッカーを備える
アルコールチェッカーは、営業所ごとに備える必要があります。
遠隔地の場合は携帯型のアルコールチェッカーを携行させる
遠隔地でドライバーの乗務を終了または開始する場合には、ドライバーに携帯型のアルコールチェッカーを携行させる必要があります。
点呼の際に目視等で確認・アルコールチェッカーによるチェック
ドライバーの乗務の開始前、終了後などに点呼を実施することになっていますが、その際にドライバーの顔色、呼気の臭い、応答の声の調子を目視等で確認します。それと共に、アルコールチェッカーを使用して、ドライバーの酒気帯びの有無を確認することが義務づけられています。
アルコールチェッカーを保守する
運行管理者は、アルコールチェッカーに故障がないかなどの管理・保守を実施する必要があります。毎日、電源が確実に入るか、損傷がないかを確認します。また、少なくとも週1回以上、酒気を帯びていない人についてはアルコールを検知しないこと、アルコールを含む液体またはこれを希釈したものを口内に噴霧した上でアルコールチェッカーを使用した場合に、アルコールを検知することを確認する必要があります。
アルコールチェッカーはスマートフォン連動により遠隔地からも管理可能
アルコールチェッカーは、その性能が年々進化しており、精度も上がってきています。また、スマートフォン連携が可能な機器もあり、昨今進んだテレワークに伴う遠隔地からの管理や管理業務の効率化が可能となります。ここでは、スマートフォン連動によるアルコールチェッカーとはどのようなものなのか、ご紹介します。
スマートフォン連動型のアルコールチェッカーとは
アルコールチェッカーには、小型の携帯型機器もしくは据え置き型の機器がありますが、近年、スマートフォンと有線や無線等でつなぎ、専用のスマートフォンアプリによって操作し、データを管理できるスマートフォン連動タイプも出てきています。
機器によって機能や性能は異なりますが、スマートフォンのカメラや位置情報取得の機能を活用したり、結果の送信やデータの保存を効率的に実施したりすることができるので、アルコールチェック業務が効率化します。
スマートフォン連動型のアルコールチェッカーのメリット
スマートフォン連動型のアルコールチェッカーのメリットを具体的にご紹介します。
なりすまし等の不正防止
遠隔地で業務を開始・終了するドライバーについては、アルコールチェッカーをドライバーに携行させる必要が出てくると考えられます。その際、検知中のスマートフォン内カメラによって撮影された顔写真や動画、位置情報、検知時間の取得や、データ自動送信機能などによって、なりすましや検知のすり抜けなどの不正防止につながります。
記録・データ管理の効率化・簡便化・ペーパーレス化
従来は、アルコールチェック後、点呼簿に酒気帯びの有無等を記録する際には、手書きで行われていましたが、データが自動的に保存されるものであれば、手書きの必要がないため、管理側の業務が効率化・簡便化します。ペーパーレス化にもつながります。
まとめ
白ナンバーの車を使用する事業者は、今後の法改正に供えて、アルコールチェックの準備と共に、アルコールチェッカーの導入を検討する時期に来ています。アルコールチェッカーを選ぶ際には、管理体制やドライバーの勤務体制に合ったものを選ぶ必要があります。中でも、現代のニーズに合ったスマートフォン連動型はとても有用です。
「アルキラーNEX」という株式会社パイ・アール製のアルコールチェッカーは、スマートフォン連動型で、今回ご紹介した機能をすべて網羅しています。
また、スマートフォンは幅広い機種に対応しており、iPhone/iPad/Android、いずれもご利用頂けます。(※一部非対応機種あり)
高精度センサーを搭載しているアルコール検知器協議会認定品であり、スマートフォンとアルコールチェッカーをつなぎ、検知結果や日時、位置情報、顔写真のデータをクラウド管理できます。いつ・どこで・誰がアルコールチェックしたかをどこからでも確認できるので、不正防止につながり、管理業務の効率化も実現します。
MXモバイリングでは、アルキラーNEXの導入をサポートしておりますので、ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。